新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。
皆さま、年が明け徐々に日常の生活にもどられていることと思います。しかし年明けより胃や腸の不調を来たす方が増えてきております。今回は、吐き気をテーマに情報発信をさせていただきます。
〇吐き気を来す病気
感染性胃腸炎
口から細菌やウイルスが入り込み、胃や腸の粘膜が傷害され吐き気を来します。特に吐き気を来す有名なものとして、牡蠣を食べた後のノロウイルス感染があります。それ以外にも、おにぎりなど直接手で触れたものから感染する黄色ブドウ球菌や、生焼けの鶏肉などを介したカンピロバクターなど、種類は実に様々です。吐き気以外に、下痢や発熱などを伴う場合もあります。
胃・十二指腸潰瘍
ストレス、ピロリ菌感染、痛み止めなどの薬剤により胃・十二指腸に潰瘍ができると、胃のむかつき、吐き気などの症状を起こすことがあります。悪化すると貧血症状や吐血、穿孔(せんこう)といって胃に穴があく場合などがあり注意が必要です。
機能性ディスペプシア
機能性ディスペプシア(FD)は機能性消化管障害の一種で、目に見える異常がないにも関わらず、様々な腹部の違和感の原因となります。胃の運動機能障害にとどまらず、内臓知覚過敏状態となり、胃酸分泌などに対し身体が過剰な反応を示す場合があります。ストレスなど精神的な要因とも密接に関連します。
食道がん・胃がん
初期段階では自覚症状はほとんどありません。進行して食べ物の通りが悪くなることで胸やけや吐き気、腹部不快感などの症状が起こります。食欲の低下や体重減少、貧血、黒色便、血便などを伴う場合は、早急に胃カメラ検査を受けることをお勧めします。
〇吐き気に対する診断・治療
吐き気がある場合は、いつから始まった症状なのか、どのような状況で悪化するか、嘔吐があった場合はその性状、吐き気以外の症状、直前の食事摂取歴、妊娠の可能性、海外渡航歴などの問診により考えられる疾患を絞り込みます。その上で、必要に応じて血液検査や胃カメラなどによる検査を行い、最終診断をつけます。また検査と並行して、吐き気を抑える内服治療も行います。ご心配の方は、お気軽にご相談ください。